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キャシャリン先輩

 【16//2008】

今晩からコンビニの夜勤のバイトが始まる。

「おはようございま~す」

「おはよう~」

(-口-)!!
ガリガリのおっさんがいるw

「始めまして、よろしくお願いします」

「よろしく~」

仕事も順調に進み、休憩時間に聞いてみた。

「あの・・・」

「ん?」

「ずいぶん痩せてますねw」

「ああ、ずっと仕事ばっかりやっているから昔からこうだよ。」
「それよりも俺に話しかけてくる君は珍しい子だね」

「え?そうですか?」

「みんなキモいとか言って話しかけるどころか寄ってもこないのが普通だよ」

「へ~、そうなんですか・・・」

そうして俺とキャシャリン先輩とのバイトが始まった。

バイトの度にキャシャリン先輩といろんな話をした。

キャシャリン先輩によると、貧しい家庭に生まれ、学校時代はイジメられ、
中学校を卒業したら金がないので働くようになったが、
中卒だとバイト、派遣、肉体労働ぐらいしかできなく、
体力が元々ないからバイトと派遣で生活してきたらしい。

今は昼間はスーパーで品出しのバイト、
夜は夜勤のバイトで、休みの日は日雇い派遣で生活をしているらしい。
更に暇があったら内職の仕事もしてるらしい。

給料が安い仕事しかできないから複数のバイトをしないといけなく、
生活保障がないから、その分働かないといけないって事で
寝る間を惜しんで仕事をしていたら、こうゆう生活になって36歳になったらしい。

老後は貯金した金で海外で暮らすのが夢らしい。

キャシャリン先輩と仲良くなってある日、

バタッ



品出しをしていたキャシャリン先輩の方を見ると先輩が倒れている!

あわててキャシャリン先輩を起こそうと体をゆすって声をかける。

しかしキャシャリン先輩は目を覚まさず、急いで電話で救急車を呼び、
数分後に救急車が来てキャシャリン先輩は病院へ運ばれた。

店長に電話をして店長に来てもらい、バイトを切り上げて急いで病院へ行った。

病院の待合室で待つ。

家族の人はいないのかな・・・

明日のスーパーのバイトとかどうするんだろ・・・

そんな事を考えているうちに手術室から医者がでてきた。

「先生!先輩は!?」

「手は尽くしましたが、残念ながら過労死です。」

・・・・

医者はお辞儀をして廊下の奥へと消えていく。

・・・・

後で知った事だが、

親は病気でまともな医療を受けれずに死に、
家族は誰もいないと聞いた。

老後の為に頑張って貯金をしても、
夢を叶える前に死んだら意味がないじゃないかっ。
キャシャリン先輩は何の為にこんなに頑張ったのか・・・

Category: 物語

Theme: 自作小説

Genre: 小説・文学

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