黄金王

 【 2008.07.19(土) 】

今日も朝が来た。
仕事に行かなくてはならない。

いつものように着替え、
いつものように家を出て、
いつものように駅へ向かい、
いつもの駅から、
いつもの電車に乗り、
いつもの駅へ到着。

そして、いつものように彼女らに会う。

姉「ねえ、あんた、そろそろ好きな人なんかいないの?」
妹「ん~、良いと思う人はいるんだけどね~」

姉の方が高校の時に一緒だった南美希。
顔が良いから高校の時からモテていて、
そんな俺もずっと好きでいるわけだが、
俺なんか相手にされていないのはわかっている。
彼女は大学を出た後にOLになったらしく、
たまたま駅から仕事場への道が一緒になったことで毎日のように会う。

妹の方が南有希。
姉と違っていたって特徴のない顔で、
美人でもブサイクなわけでもないのだが、
性格も大人しく、いつも姉と比較されるので、
姉の影に隠れて目立つ事のない子。
大学に通っている。

マサト「おはよう」
いつもの挨拶。
美希・有希「おはよう」
いつもの返事。

マサト「何の話?」
美希「いつもこの子、誰かと付き合ったりしてる様子が見られないでしょ?
社会に出たらロクな出会いなくなるから、大学のうちに良い相手見つけなって話してたのよ」
マサト「だよね~、俺なんて職場が男ばっかだからもう終わってるよワハハハ」
そんなたわいない会話をしてお互いの会社と大学へと別れる。

そんな毎日。

ただ、この日はちょっと違った。

彼女達と別れると何かの検問があり、体中を金属探知機などで調べられ、
通行許可のシールを貼られて通された。
仕事前なのに何だと思いながら振り返りながら進むと突然走ってきた男がぶつかってきた。
「いでぇ!」
その男を見ると、突然「これを頼む!」と言いい、「おいっ!」と引き止めようとしても走り去って行った。

なんなんだと思いながらも起き上がり、
とりあえず渡された物を持って職場に向かう。
それにしても重い。何が入っているんだ・・・。

そんな事を思っていると、すぐに男が走って逃げた方に警備員のような集団が走って行った。

今日は妙に物々しいな。
そう思いながら職場に到着。
職場のロッカーに渡された物を入れ、着替えて仕事。

いつものように無事仕事を終える。
着替えて帰宅。
あっ!ロッカーに忘れてきた。
重いし、まっいっか。

そういやポストに何か入っていたな。

電話代の請求と、電気代か・・・たけえ!
こんな何に使ったっけかな・・・
ん?この手紙なんだろ?
WCB?ワールドキャピタルビルってあの高級ショッピングビルじゃないか・・・
なんだろ?

おめでとうございます。抽選で貴方様の地域の方を
次回行われるパーティーへご招待いたします。

盛大に行われるパーティーで、滅多にない機会なのでぜひご参加ください。

仕事の予定がある方や、他に予定のある方は不都合がある場合は
当社に一報ください。
当社のスタッフが責任をもって資金提供から説明に伺います。

この手紙を受け取られたお客様全員に当日スタッフが
ご自宅にお迎えに向かいますのでご準備の方お願いします。

すげえ・・・
さすが世界有数の大企業・・・
て、明日か!急だな・・・

ちょっと会社に電話して聞いてみよう。
プルルルル
マサト「あ、もしもし、マサトですが急ですが明日有給のお願いしたくて電話したんですけど。」
受付「もしかして、招待状がきたんですか?」
マサト「あ、はい。なんでわかるんですか?」
受付「他の人からもそれで有給の電話きてるんですよ。」
マサト「あ、そうなんですか・・・なら俺まで休んだら仕事に支障でてしまうかもしれませんね」
受付「いえ、心配しなくて大丈夫です。WCBからも休ませてくれるよう連絡をもらってますし、
問題ない範囲で作業を行うので気にしないで下さい。
有給届けは後日でかまわないのでたっぷり楽しんできてください。」
マサト「わかりました。それではそうゆうことでお願いします。」

よし、今日は早く寝よう。

今日も朝が来た。
仕事に行かなくてはならない。
・・・
って、休みだった。

着替えておいて掃除でもしとくか。
何色のネクタイにしよう。青でいっか。
それにしても何でこんなにホコリって出るんだろ・・・
ピンポーン
マサト「は~い」
スタッフ「マサト様はいらっしゃいますか?パーティーへのお迎えに来ました。」
マサト「はい、今出ますんで少々お待ちください。」
ガチャ、「お待たせしました」
スタッフ「では私についてきて下さい。」
マサト「はい」

ついてゆくと、辺りの人達が同じ方向へズラズラと集まっている。
その先には大型バスが用意されていて、次々と発車していく。
バスの列まで行くと、
スタッフ「それではこちらに御並び下さい」と言ってスタッフはどこかへ行った。
並んで間もなくバスに乗り、出発する。

なんか、人が多すぎて物を出荷されるみたいだな・・・

ぼ~・・・

あ、ビルが見えてきた。

バスがビルの前に停まり、人が次々降りてはバスが出たり入ったりしている。
そんな俺もその一人なんだが。

人並みに流されてエレベーターに乗る。
パーティー会場は最上階らしい。
初めて入るけど250階か・・・高いな・・・。
階数の表示が異常に早い・・・チーン。
はやっ!
エレベーターを出ると数字が書いたプレートと鍵を渡された。
エレベーターを出るとそこには広いロビーが広がっていた。
あれだけ沢山の人が入っているはずなのにそれほど混み合ってる様子がない・・・。
部屋の奥が全然見えない・・・。
このビル、どんだけデカいんだ・・・。

しかもそこにはズラッとテーブルの上に料理が。
あちらこちらには高級そうな物が飾られている。

とりあえず、食べ物を食べながら部屋を回って歩こうと思ったら
南有希の姿があった。
マサト「お?お前達も来てたのか。お姉ちゃんは?」
すぐに姉ちゃんは?と聞かれたので少しムッとしながら、
有希「この人の数でしょ?はぐれちゃったら姿が見えなくなったから探してた所なの。」
マサト「じゃあ一緒に部屋回ってみようか?」
有希「うん。一人で探すよりマシだしね。」
マシって・・・と思いながらお互い様かと言い返さないことにしたちょうどその時、
ピンポンパンポ~ン
「私はこの会社のオーナーの黒澤仁(クロサワ ジン)です。
本日は沢山の方にお集まり下さいまして誠にありがとうございます。
本日は沢山の料理とプレゼントを用意していますので存分にお楽しみください。

それからお願いがあります。
今回お集まり頂いたのはもう1つ理由がありまして、
検問があったのでわかる人もいると思いますが、
先日、当社から金でできた兜が盗難にあいました。
もしこの中のお客様に持っている。
もしくは心当たりがある方がおりましたらお近くのスタッフにお伝えください。
それではお時間の許す限りお楽しみください。」

ん?飯を分けていたら聞き逃した。
有希「ねね、この鍵で好きな箱開けても良いって事かな?」
マサト「モグモグ・・・そうじゃない?」

有希「ちょっと、ここぞとばかりに食べすぎじゃない!?」
マサト「こうゆうのは、美味い物からなくなっていくんだから早めに食べておかないとモグモグ」

有希「お腹壊さないようにね・・・。それよりプレゼントもらいましょうよ。」
マサト「そうだな。モグモグ、それも早い者勝ちだ。」

有希「別にそんなに急がなくてもw」
マサト「有希何が欲しい?」
有希「ん~とね、このバックがいい」
マサト「たしかこれブランドのバッグだよね?」

有希「うん。かわいいから欲しかったんだけど、高くて買えなかったの。」
マサト「じゃあこれ開けてみよう。」
有希「え?マサトの鍵で開けるの?」
マサト「うん。別に俺が欲しいのないし。欲しいのは自分で買うし。」

有希「なんか悪いなぁ~。」
マサト「いいのいいの。お?中に何か入ってる。
また小さいバッグだ。またバッグの中にバッグ入ってるw
最後に何入ってるんだろ?」

有希「何入ってるんだろね?」
マサト「お?}
有希「ん?何入ってた?」
マサト「駄菓子w」
有希「えwホントだw」
マサト・有希「ハハハ」

マサト「ま、全部ブランドバッグだしいっかw」
有希「だねwじゃあ次はね~」
マサト「ちょっと待って!皿に食べ物分けるw」
有希「食べすぎwほら、早い者勝ちなんだから急ぐよw」

マサト「ちょっとw引っ張るなよ、巨大エビフライがw」
有希「ほらほら急ぐよ。あっ!これがいい!」
マサト「またバッグ?w」
有希「いいでしょ別にw」
マサト「いいけどw」
有希「また中に何か入ってる!」
マサト「なんだろね?」

有希「またバッグの中にバッグだw」
マサト「また駄菓子かな?w」
有希「さあ?wあ!指輪ケース!」
マサト「お!指輪かな?」
有希「だといいね~。って、カラw」
マサト「ぶっw カラw またハズレかw」

Category: 未完成

Theme: 自作小説

Genre: 小説・文学

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